中川先生の「ためになる話」

五月病を超えて、さて正念場

 前回は五月病について書きましたが、もう少し書き足します。
 やっと念願の大学に入った途端、目的を失って、気が抜けてしまい何もしたくなくなってしまう、一種のうつ状態を五月病といいますが、最近は4月に慌ただしく始まった新生活が、五月のゴールデンウィーク過ぎにはマンネリ化して、やる気がなくなってしまう状態についても言うようになってきました。
 さらに五月は「木の芽どき」とも言われる精神的に不安定さが目立つ時期でもあります。躁鬱病の人が躁状態になるのも五月が多いような気もします。おそらく四月からの様々な変化を乗り切るのに必死だったのが糸が切れるのかもしれません。

 さて、皆さんはいかがですか?四月の大変化、五月の停滞も見事乗り越えて六月を迎えていますか?ひょっとして自分はレールから外れてしまっていると悲観してませんか?友達は楽しそうに大学生活を語っているのに自分は挫折してなどと考えていませんか?
 はっきりいいましょう。挫折大いに結構!挫折なくして大飛躍などあり得ません。雄飛と雌伏という言葉は対になっています。ちょっと男女差別的な臭いがしないでもないですが、我慢する今年の経験がきっと皆さんの来年の大飛躍につながります。
 しかし、潰れてしまうほど頑張ってはいけません。潰れてしまっては何もなりませんから。そのために先生方がみてくれています。それでも足りない時はぼくもバックアップしてます。安心して頑張ってください。
 それでは健闘を祈ります。

顧問医師:中川 晶
平成28年6月

中川晶先生プロフィール

中川晶先生プロフィール

 産経新聞の『中川晶の"生き方セラピー"』でご存知の方もおられると思います。
10年来お付き合いいただいている私共が言うのもなんですが、それはもう愉快な方で、一度語り始めると尽きることがないかのように実に幅広い、しかも有益で面白い話題が湧き出てくるのです。これはおそらく、一度や二度ではない挫折体験と、森羅万象に対する、特に人間に対するとてつもない興味がなせる技だと思えます。受験生についてもご自身の実体験と、臨床心理士としての深い洞察から、真の受験生の心の友となっていただけること請け合いです。先生のユニークで的を得たお話しを、お楽しみください。

  • 奈良学園大学保健医療学部教授
  • 大阪大学医学部講師
  • 心療内科医・臨床心理士
  • 京都大学講師
  • なかがわ中之島クリニック院長
  • 大阪医歯学院顧問医師
<著書・共著>
「心療内科のメルヘン・セラピー」(講談社)
「やすらぎが見つかる心理学」(PHP)
「心理療法」(朱鷺書房)
「ココロの健康からだの医学」(フォーラムA)父(故人)中川米造先生との共著 他

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