中川先生の「ためになる話」

受験生に役立つ名言集

 苦しいときに人は、何かにすがろうとします。その何かを名言集に求めるのも、一つの方法かもしれません。最近、本屋の軒先には、様々な名言集が多いのも、すがれるものを探そうという人が、いかに多いかを示しているのかもしれませんね。今回はそのような名言集のなかから、とくに受験生のみなさんに役立ちそうな名言を探してみました。

 追い詰められると、人は袋小路に陥ってしまいます。そんなときには考えが硬直してしまい、疲れ果ててしまう。その状態が続けばうつ状態になったり、慢性の不安状態に陥ってしまうこともあります。優れた先人たちはどんな言葉を残してくれたのでしょうか?
 今でも若者に人気の高いドイツの哲学者ニーチェ(1844-1900)は突飛な物言いで人を驚かせますが、いつも本質をついてくるので役に立ちそうです。

 『死ぬのは決まっているのだから、ほがらかにやっていこう。いつかは終わるのだから全力で向かっていこう。
  時間は限られているのだから、チャンスはいつも今だ。嘆きわめくことなんか、オペラの役者にまかせておけ』
   「力への意志」-超訳 ニーチェの言葉- より

 人間いつかは死にます。だからといって悲観することはない、限られた時間だからこそ輝けます。今年という限られた時間に全力を向けることだけに集中しましょう。嘆いたり悲しんだりするのは、あなたの役割ではありません。
 またこんなのもあります。

 『永遠に降りつづく雨はない。しかし、ひとは一度も雨に遭わずに生きていけるわけでもない。』
   重松清(作家)-後ろ向き名言集- より

 今は苦しいかもしれませんが、この状態は永遠につづくわけではありません。また雨に例えられた苦しい時というのは生きて行くうえで必要不可欠なものです。これがないと成長もありません。
さあ、がんばって。長い雨ですが甘んじて耐えましょう。この雨はきっとあなたを鍛えてくれます。

 皆さんは比較的順調にそれほど大きな挫折もせずにここまできたのかもしれません。だから受験の失敗がひどい挫折にみえるのかもしれません。でも挫折を怖れては前に進めません。こんな名言はどうでしょう。

 『歩き続けていれば、思いもよらぬときに蹴つまずくものだ。
  歩かずにじっと座ったままで蹴つまずいた人を、見たことがない。』
   チャールズ・ケタリング -朝の名言インストール- より

 受験生は孤独を強いられます。親や先生や友人がいても勉強は独りです。独りぼっちで寂しいときにも、人は心が苦しくて、戸惑い続けます。そんなときには、こんな名言はいかがでしょう?

 『今から20年後、あなたはやったことよりも、やらなかったことに失望する』
   マーク・トウェイン -朝の名言インストール-

 自分を未来に連れて行ってみてください。20年後の自分です。やらなかったことを後悔するくらいなら、歯を食いしばりましょう。

 でもね。一番大事なのは、最善を尽くして、あとは天命に従うことなんです。老子も言ってます。

 『上善は水の如し(最上にいいのは、例えてみれば水のようなものである。
  水のように柔軟に生きるのが一番。)』
   老子 -老子・荘子の言葉100選- より

いかがでしたか?お気に入りの名言は見つかりましたか?それではグッドラック!

顧問医師:中川 晶
平成25年7月

中川晶先生プロフィール

中川晶先生プロフィール

 産経新聞の『中川晶の"生き方セラピー"』でご存知の方もおられると思います。
10年来お付き合いいただいている私共が言うのもなんですが、それはもう愉快な方で、一度語り始めると尽きることがないかのように実に幅広い、しかも有益で面白い話題が湧き出てくるのです。これはおそらく、一度や二度ではない挫折体験と、森羅万象に対する、特に人間に対するとてつもない興味がなせる技だと思えます。受験生についてもご自身の実体験と、臨床心理士としての深い洞察から、真の受験生の心の友となっていただけること請け合いです。先生のユニークで的を得たお話しを、お楽しみください。

  • 奈良学園大学保健医療学部教授
  • 大阪大学医学部講師
  • 心療内科医・臨床心理士
  • 京都大学講師
  • なかがわ中之島クリニック院長
  • 大阪医歯学院顧問医師
<著書・共著>
「心療内科のメルヘン・セラピー」(講談社)
「やすらぎが見つかる心理学」(PHP)
「心理療法」(朱鷺書房)
「ココロの健康からだの医学」(フォーラムA)父(故人)中川米造先生との共著 他

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