中川先生の「ためになる話」

冬に向かって

冬に向かって 皆さん、体調はいかがですか?暑い暑い夏がやっと終わったかと思ったら、息つくヒマもなく寒い毎日。秋なんてどこへ行ってしまったのでしょう?

 さて、こんな激しい季節の変化は風邪の原因になります。風邪は体力、気力を奪いますから受験生には大敵です。十分な備えが肝心です。

 まず予防の基本はうがいと手洗い。睡眠をきちんと取ることが大事です。昔は「四当五落」といって「寝る間も惜しんで勉強して4時間睡眠なら合格するが、5時間睡眠なら合格出来ない」と言われたものですが、現代の睡眠科学では毎日4時間の睡眠ではほとんどの人が脳疲労のため認知能力が極端に低下することが分かっています。人によって違いはありますが、4時間は極端過ぎます。自分にあった適切な睡眠時間を守るようにしましょう。また、この時期は身体を温める食事を心がけるのも大事です。個人的には生姜が効果的だと思います。生姜は身体を温める成分を豊富に含んでいますし、咳を鎮める効果もあり風邪予防には有効ですが胃腸の弱い人の場合は胸焼けなどの症状が出ることもあるので、注意しましょう。要するに自分に合った風邪予防が、この時期には大事です。

 また衣類にも注意が必要です。昼間は暑くなったり、夜になると急激に気温が下がるこの時期、受験生の皆さんは若いので薄着をしている人をよく見かけますが、風邪を呼び込んでいる可能性もあります。イギリス人はよく「イギリスは一日のうちに四季がある」と言うのですが、その通りで暑いかと思えば、急に曇って風が強くなって寒くなったりもします。そのためイギリス人は服装でうまく体温調節をしているようです。具体的には、厚手のコートをいつも小脇に抱えて、下は半袖を着ています。アンバランスな感じがして最初は違和感がありましたが、ロンドンにしばらく住んでみると上手い方法だと思うようになりました。あまり常識に拘らず、自分に合った体温調節を備えてください。ちなみにぼくは使い捨てカイロを多用しています。体温調節と腰痛対策なのですが、夏でも使い捨てカイロを使います。要は、常識に拘らず自分にあった風邪予防を心がけることです。

 これからますます寒くなりますが、体調管理に努めて、来年の栄冠をつかんでください。それではグッドラック!

顧問医師:中川 晶
平成29年11月

中川晶先生プロフィール

中川晶先生プロフィール

 産経新聞の『中川晶の"生き方セラピー"』でご存知の方もおられると思います。
10年来お付き合いいただいている私共が言うのもなんですが、それはもう愉快な方で、一度語り始めると尽きることがないかのように実に幅広い、しかも有益で面白い話題が湧き出てくるのです。これはおそらく、一度や二度ではない挫折体験と、森羅万象に対する、特に人間に対するとてつもない興味がなせる技だと思えます。受験生についてもご自身の実体験と、臨床心理士としての深い洞察から、真の受験生の心の友となっていただけること請け合いです。先生のユニークで的を得たお話しを、お楽しみください。

  • 奈良学園大学保健医療学部教授
  • 大阪大学医学部講師
  • 心療内科医・臨床心理士
  • 京都大学講師
  • なかがわ中之島クリニック院長
  • 大阪医歯学院顧問医師
<著書・共著>
「心療内科のメルヘン・セラピー」(講談社)
「やすらぎが見つかる心理学」(PHP)
「心理療法」(朱鷺書房)
「ココロの健康からだの医学」(フォーラムA)父(故人)中川米造先生との共著 他

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