北原理事長のつぶやき

知識整理について・ノート作成

 何しろ予備校での受験対策は3年間で学習すべき内容を、たった10ヶ月以内で習得しなければならないので、授業が進むほど知識が膨大化し、混乱するのは当然のことです。一般脳科学的にはそれらの知識同士がお互いに阻害し合うという現象が起こります。だから、多くの問題を一度に済まそうと徹夜でたくさん覚えようとしたり、いくつもの参考書を乱読すると、かえって理解が不十分で消化不良は避けられません。でもそういう努力をしても学力向上しなければ、くじけますね。そこで重要なのが知識整理です。前回も述べましたが、一度覚えたつもりでも、引き出し方の工夫や繰り返し記述が必要でしたね。今回は、自分の学習の軌跡が、何かでチェックできるように考えてみましょう。同じ時間机に向かっていても、全く結果が違ってきます。その方法を述べてみます。
 まず最もわかりやすいのが、ノートの作り方、またその利用法です。ノートは授業で板書を写す、プリントを配布される、サブノートのようなものに傍線や書き込みを入れる、あるいは以前作成したものを基本に常用する、など様々なものがありますが、教科ごとに、できるだけ限定してください。プリントであれば、内容にそってノートに貼り付けてください。とにかく必要な最低限の知識を一冊のノート様にしつらえるのです。それぞれの見開きは可能ならば内容のまとまりを図っておく。そして、必ずある程度の余白を作っておく。授業を休んだりしたら、友人や先生にその時の内容を聞いて埋めておく。普通のノートに見えますが、実はこの使用法が8月以降の学習に大いに効果を発揮するのです。
 ではその使用法の効果をイメージしてみましょう。テスト、演習プリント、自習問題、いくつもの教材で学習し、理解し得たこと、あるいは新しい発見、それらの全て実施ごとに、ノートのその場所を必ず開いてください。そして、覚えてなかった重要知識には色線や囲みを入れるなど、印をいれます。すごく重要な問題は貼り付ける。新しい知識は余白に書き入れる。どうですか?こうするとあなたの学習の軌跡が、すべてノートに集約されているでしょう。なおかつ、実施問題が、その項目全体のどこに焦点が合わされているか、また、前後にも重要な知識がないか、発見できます。さらに、自分で作成しながら、どんどん完成されていくので、楽しいし、見直しを常に行うことになるから、いつの間にか次々記憶されていきます。完全に理解記憶したものは薄く斜線でも入れておくと、まだ理解しきれていないところ、あるいは覚えきれていないところが一目瞭然です。ぜひこのように使えるノートを決めましょう。ただし、授業後に完全にノートを色分けして清書として書き直すのは時間が無駄になりがちです。授業でのメモが臨場性を持って表現されるそのままが頭に入りやすいです。むろん個人授業でも同じです。講師の先生に相談してください。
 また、ルーズリーフで全教科一冊、はルーズになりやすいので勧めません。教科ごとにまだまだ工夫があるのですが、次の機会、あるいは習っている先生方に相談して、使いやすいノートで学力を高めてください。さあ、今日から直ぐに、今までのノート整理にとりかかってください。後々の学力向上のために。合格のために。

 次回は学習定着について

平成28年7月

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